そえる建築舎は設計事務所と工務店の2つの顔があります。ここではマンションリノベーションの設計のプロセスをご紹介します。

物件条件と住まい手のギャップが与条件
葉山というと海のイメージだが実は丘陵地が多く、その一つ戸根山の麓にあるマンションの改修計画である。
東西南に開口を持ち北側にも小さな窓がある好立地であり、占有面積96㎡を如何に活かすかが課題となる。既存は、4LDKで窓と部屋がほぼ一対一の関係性で組まれていたが、そのことが返って閉塞感を生んでいた。
一方、住み手は単身者で必要な部屋数は限られ必然余剰が生まれる。既存の4LDKからの組み替えが求められた。

集合住宅ならではの制限がある
集合住宅のプランニングで特に気をつけるのが排水と排気である。勾配が取れないと排水ができないため不適切なゾーニングは床レベルに影響が出る。またスリーブがない限り梁を跨いでの排気は効率が悪い。今回は北東のブロックに水回りをまとる方針とした。

余剰を豊かな空間に転換
西面と南面にLD、寝室、ゲストルームを配置。これだけでは各室がかなり間伸びしてしまう。そこで暗い印象の玄関を東側窓と同じ空間にすることで光と風を取りこむホールへ昇華している。また外周部を主たる部屋に割り振った結果できた内側の空間は集約した収納とヌックとした。